学院の方針は、ある学派に片寄らないということです。一つの考え方にこだわってしまうと、総合的な判断ができにくくなります。カウンセラーは大局的に見ていくことができるようになる必要があると思います。
また、その時の相談内容に合わせて、いろいろな手段や対策を講じられることも大切です。同じ相談者の方でも、初期の相談と後期の相談では対応方法が異なってきます。とても落ち込んでいるときの対応と、明るくなってきた対応では違ったほうが自然です。
カウンセラー側の資質も方法論に影響します。カウンセリングの方法は多用にあります。カウンセラーの考え方と合うものもあえば、合わないものもあります。もし、合わない学派の理論や技術を学んでもなかなか上達しないと思います。複数の中から、自分にあうものを選んでいただければいいともいます。
こういったことを踏まえて、なるべく多くの考え方に触れていただくようにカリキュラムを組んでいます。一つのことを深く学ぶということもメリットがあると思いますが、複数学ぶことによって、共通点を見いだし、カウンセリングとはどのようなものかを一緒に考えていきたいと思います。