マズローは欲求には段階があると唱えました。
1.生理的欲求
2.安全の欲求
3.所属と愛の欲求
4.承認の欲求
5.自己実現の欲求
マズローは第四段階の欲求として承認の欲求を上げました。
別名、尊重の欲求とも呼ばれます。
この欲求は自分が集団から価値ある存在として認められることの欲求です。
また、人から尊重されたいという欲求です。
この欲求には二つの段階があります。
低次の欲求は、次のようなことで満たされます。
・他者からの尊敬
・地位、名声、利権、注目などを得る
この段階に止まり続けることは危険だとマズローは考えていました。
その上の段階の承認欲求を目指すことを求めていたのです。
・自己尊重観
・技術や能力の習得
・自己信頼感
・自立性
この段階は、他者からの評価よりも自分自身の評価が尊重されます。
他者からの評価は不安定です。
自己評価がうまくできるようになると心も安定してくるのです。
震災後、原発事故が起こりました。
その被害で、農家の方は困られています。
そして、ついに自殺者も出てしまいました。
こういったことは、他者からの尊重の欲求をクリアできなかったためとも考えられます。
人間は、段階を追って心の欲求を満たしていくことが必要なのです。
心のケアは、そういった段階を踏まえて行うことが大切だと思います。