最近、遺伝子の研究が進んでいるようです。
特に、医学の分野では遺伝子治療のため、日々、研究されているようです。

私たちにとって、遺伝は重要です。
私たちの特徴を決める大きな要因だからです。
だからといって、すべてが遺伝で決まるとは限りません。
その後の生き方、生活環境がその人の考え方やあり方に影響します。

日本人の体型は戦後、大きく変わりました。
以前は、胴長短足といわれ、ずんぐりとした体型の方が多かったのです。
それが、今ではスラッとした背の高い方も多くなりました。
こういった現象は遺伝では説明できません。
どちらかというと食生活を含めたライフスタイルの影響のほうが多いと思います。

この問題は心理学でも古くから論じられてきました。

「人の性格は生まれながらのものか、それとも環境的なものか?」

個人的はどちらも影響していると思います。
持って生まれたものの上に、どのような環境で生きていくかが人生なのです。
陰陽五行心理学ではこのことを次のように表しています。

人生 = 宿命 × 運命

宿命は変えられないものを意味しています。
つまり、遺伝的なものも含まれます。
運命は変えられるものを意味しています。
つまり、食生活など環境的なものが含まれます。

このように考えると遺伝的なことを突き詰めても解決には至らないと思います。
また、環境的なことだけを突き詰めても同じです。
両者があいまって、私たちの人生を作っているからです。

自分の持って生まれた特徴を知り、自分に合った環境を選択していくことで、その人にとって無理のない人生を送ることができるのだと思います。