心理学講座52 大脳古皮質と旧皮質
人は他の動物に比べて大脳皮質が発達しています。
この大の皮質には新皮質と古皮質、旧皮質に分かれます。
脳は生まれてからも成長します。
ただ、それは新皮質についてあてはまります。
古皮質や旧皮質といった場所は一般的には発達しないといわれています。
発達的に最も古いのが旧皮質です。
その次に古いのが古皮質で、もっとも新しいところが新皮質です。
古皮質や旧皮質は出生児にすでに出来上がっています。
これは生命を維持していくために重要だからです。
古皮質や旧皮質は生得的な行動に関わっています。
・摂水行動
・摂食行動
・性行動
このように個体を維持するためにかかわるものや種の保存に関わるものを司っています。
また、情動を統制しているのも古皮質や旧皮質です。
・快、不快
・怒り
・恐れ
古い皮質は人以外でも持っている動物が多いです。
ですので、こういった感情は他の動物も持っている可能性が高いです。
むやみに動物をいじめたり、殺したりしないようにして欲しいと思います。