心理学講座54 心理と神経系

私たちの脳はとても優秀です。
現代の科学を持っても、これだけのものを作ることはできないです。
もしできたとしても、ものすごく大きな装置になってしまうことでしょう。

脳は司令塔です。
現状を把握して、それに対応するように指示を出しています。
それを可能にしているものの一つが神経です。
神経は脳と身体をつなぐパイプになっています。

神経は身体が受け取った刺激を脳に伝える神経、感覚系の神経があります。
また、その刺激を脳が受け取って、筋肉や臓器に指示を送る、運動系の神経があります。
脳は、神経を通して、外からの刺激を受け、それに対応するように働いてくれているのです。

脳から指示を送る系統の神経は二つに分類されています。
一つは筋肉に働きかけるものと内臓などに働きかけるものです。
筋肉に働きかける神経は意識的に利用することもできます。
私たちの動きはこちらの神経によっていることが多いです。

内臓に働きかける神経は意識的にコントロールすることができにくいです。
食べ物を取って、胃を動かしたり意識していては対応ができなくなるからです。
心臓の動きも意識でコントロールできたら、死んでしまうこともあるかもしれません。
こちらの神経は生命維持のため、無意識で働いてくれているのです。
この神経を自律神経といいます。

心理学は行動の科学です。
人が行動するためには、神経の働きが不可欠です。
ですので、神経について学ぶことが大切なのです。