心理学講座58 神経伝達物質

私たちの行動はかなりの部分神経によっています。
神経は五感で感知したものを脳に伝達するものと、脳から筋肉や内臓を動かすためのものがあります。
体を動かす神経は意識的に動かすことができる運動神経と無意識的に動いている自律神経があります。

神経はいうなれば電車のレールのようなものです。
レールを通って情報を伝えているのです。
ただ、レールは一つのものではありません。
所々、すきまが空いているのです。
その隙間の中を伝達させるのが神経伝達物質、といわれているものです。
この神経伝達物質がないと情報がうまく伝わりません。

セロトニンという神経伝達物質が不足すると脳の中や筋肉に情報が伝わらなくなります。
そうすると、体を動かしにくくなります。
また、同じことをぐるぐると考えるようになったりします。
この状態がうつといわれる状態です。

逆に、神経伝達物質が増えすぎても困ります。
ドーパミンという神経伝達物質が増えると統合失調症の症状が出ると医学では考えているようです。

神経伝達物質は神経と神経を結びつける大切なものです。
こういったものの減少や過剰がメンタルへ大きく影響していきます。
カウンセリングを行う場合も、こういったことは考慮する必要があると思います。