心理学講座73 発達の進み方
私たちは受精した時から死ぬまで発達を続けています。
特に、胎児、新生児、幼児、児童、青年と大きな変化をしていきます。
そして、それぞれの時代に特徴があります。
その時期に見られる発達はその時期に突然現れたのではありません。
徐々に変化していっているのです。
そして、前の段階を基礎として新しい形態や機能を得ていくのです。
ある時期の発達はその次の発達に影響を与えます。
例えば、乳幼児期の栄養不良。
これが、児童・青年期の身体的知的発達の妨げになります。
適切な時期に適切な発達をしていないとその後、努力をしても取り戻すことができないことがあります。
やはり、その時期、その時期を適切に通過してこそ、次の発達への糧となるのです。
また、幼児期に情緒的な緊張が持続することがあります。
例えば、虐待などです。
こういったことがあると、その後に影響します。
青年期になってそれが取り除かれたとしても、心理的な問題を引き起こす原因となることがあります。
こういったことをトラウマと呼んでいる方もいます。
私たちの発達は連続的に行われています。
その時、その時に適切な発達をしていくことが大切なのです。