心理学講座80 発達は一般から特殊へ進む
子どもの発達を見ていると法則性があることに気づきます。
その一つが「一般から特殊へ」と進んで行くということです。
心身のすべての行動に当てはまります。
最初から特殊なことができるわけではありません。
単純なことができるようになってから特別なことができるようになるのです。
例えば、言葉。
はじめは、一般的な言葉を使用するようになります。
その後、個別的な言葉や特殊な言葉を使うことができるようになります。
幼児は「マンマ」という言葉をよく使います。
この言葉は、お母さんも、食べるものも、飲むものも指します。
そのうち、ご飯、水、リンゴなどの名前で呼ぶことができるようになります。
2歳児では、「1つ」「2つ」「たくさん」しか理解できません。
それが5歳になると「3」「4」「5」「たくさん」となります。
6歳頃までには10までの数の概念が生まれてくるのです。
ですから、小学校にはいったばかりだと、まだ、数の概念が整っていない子もいます。
ここには個人差があるからです。
学校に入ったからといってわかるわけではないのです。
焦らず、時期を見ながら教えていくことが必要なのです。