心理学講座131 愛情を得る方法
「愛情が欲しい」
その時、あなたはどうされるでしょうか?
愛情を欲しがってばかりいても相手は愛情を注いではくれません。
まず、相手にやわらかく、温かく接することが重要です。
心理学では有名な実験があります。
ハーロウの実験です。
生後間もない子ザルを母ザルと分けて育てます。
子ザルは2種類の代理母に育てられます。
一つの母は針金の人形です。
もう一つは針金にやわらかく、温かい布で包んだ人形です。
そして、針金の母だけに乳首が取り付けてあります。
授乳は針金の母だけから行われました。
その結果は次のようでした。
子ザルの移動能力が不十分な時期は針金の母親の所で多くの時間を過ごしました。
ただ、移動ができるようになると、お腹がすいた時だけ針金の母親の所に行くようになりました。
そうなったとき、動く犬のおもちゃを入れてみました。
すると毛布が掛けられている母親のほうへ逃げました。
授乳してもらうからといって必ずしも母親へ愛着を持つわけではありません。
やわらかくて温かい接触をして、会館を持つことで愛情が生まれるのです。
やわらかくて、温かい接触は恐怖心を鎮める作用もあるのです。
最近のお母さんは、食べ物さえ与えていればいいと思っているような方もいます。
食事も作らず、お金だけを与えて済ませようとします。
お仕事も忙しいとは思いますが、お子さんとのやわらかい接触が大切です。
お子様のためにもお子様と温かく接する時間を持っていただきたいと思います。
その時間が子供を安定させ、愛情を培うことにつながっていくのです。