心理学講座162 見た目でだまされていませんか?

思考の発達は次のように進んでいきます。

第一段階 → 行動思考の 段階: 2~ 4歳
第二段階 → 直感的思考の段階: 4~ 7歳
第三段階 → 具体的操作の段階: 7~12歳
第四段階 → 形式的操作の段階:12~15歳

第一段階はまだいろいろなものを混同している段階です。
それが、第2段階になると見たもものを正しいと考える段階に入ります。

この段階になると、言語が発達してきます。
そのため、思考は一応独立したものとなります。
しかし、思考よりも近くのほうがまさってしまいます。

同じコップに水が同じ量入っています。
一つのコップは口が広く背の低いコップに移します。
もう一つは口が狭く背の高いコップに移します。
このとき、どちらが多いか尋ねます。
すると、この段階の子供は背の高いほうが多いといいます。
最初、同じであることを確認していても、移し替えた後、背の高いほうを多いと捉えるのです。
見えたものに支配されてしまうのです。

頭の中で段階を逆にたどることが難しいのです。
そのため、見た目を重視するようになるのです。

「百聞は一見にしかず」

昔からのことわざにあります。
見てしまうとそれが正しいように感じるのです。
しかし、見えていることが本当に正しいとはかぎりません。
テレビなどでは、見え方を操作していることがあるからです。

私達は見えているものにだまされていることがあるのです。
注意していきたいところですね。