時間と十二支と臓腑を知っていますか?

一日24時間。
現代では、この24時間を午前と午後とそれぞれ12時間で時間を考えています。
しかし、明治以前は、一日を十二刻、一刻を現代の2時間で考えていました。
その十二刻を表すものが十二支です。
現代では、十二支は年の初めに使われるくらいですが、以前は、いろいろなところに使われていたのです。

また、東洋医学では、2時間ごとに一つの臓腑が担当しているという考えがあります。
そして、その臓腑を休ませたほうがいい時間帯と活動させたほうがいい時間帯があります。
休息と活動を適切に行うことが、健康つながるという考えです。

五臓六腑の働きと時間

十二支と時刻と臓腑の関係は次のようになります。

◎23時~ 1時:子の刻 担当:胆
・胆汁の分泌や排泄が活発になります
・この時間に寝ていることが大切です

◎1時~ 3時:丑の刻 担当:肝
・肝臓で「血」の浄化が行われます
・この時間は寝ていることが大切です

◎3時~ 5時:寅の刻 担当:肺
・浄化された「血と気」が全身に回ります
・目覚めるための準備の時間です

◎5時~ 7時:卯の刻 担当:大腸
・大腸が働き、排便を促します
・朝の排便の習慣をつけることが大切です

◎7時~ 9時:辰の刻 担当:胃
・消化が活発になります
・この時間帯に食事を摂ることが大切です

◎9時~11時:巳の刻 担当:脾
・消化・吸収が活発になり、心身が充実します
・この時間帯は、休むよりも活動に適しています

◎11時~13時:午の刻 担当:心
・心は精神活動をコントルールします
・心は火性で、火性の食事を摂る時間帯です

◎13時~15時:未の刻 担当:小腸
・小腸が活発になり、栄養の吸収が促進されます
・ダイエット中はこの時間に休むのは逆効果です

◎15時~17時:申の刻 担当:膀胱
・身体の熱を保持していた尿を排泄します
・尿を我慢しないようにしましょう

◎17時~19時:酉の刻 担当:腎
・腎は、生殖、発育、ホルモンなどの働きもあります
・就寝準備のする時間帯なので、食事は控えめに

◎19時~21時:戌の刻 担当:心包
・心包は喜怒哀楽の感情を司ります
・感情が高ぶらないよう、リラックスする時間帯です

◎21時~23時:亥の刻 担当:三焦
・気や水の流れを調整する時間帯です
・気持ちよく睡眠に入れるようにしましょう

十二刻(十二支)と臓腑との関係をうまく利用して、健康の維持・増進に役立てましょう。

TAO心理カウンセリング学院では、少林内頸気功講座を随時開講しています。
少林内頸気功講座につきましては、TAO心理カウンセリング学院HPのこちらをご覧下さい。