心理学講座184 あなたは内と外と使い分けていますか?

あなたは内と外と使い分けていますか?

内面と外面。
使い分けることはあまりよくないことのようにいわれることがあります。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
人は集団に属すると、内側の顔と外側の顔ができていくのです。
それが自然なのです。

この内と外の感覚が作られていくのは小学校です。
小学校に入るとクラスの中で「自分たち」という感覚が生まれてきます。
それを「我々感情」といいます。
我々感情を持つことで、子供達の相互理解が深まります。
言動の類似、相互的容認、共通体験などを通して、我々感情が作られていきます。

入学してから1年も経過すると「自分のクラス」という意識が芽生えます。
これは「内集団の意識」となってきます。
隣のクラスやその他の外集団とは違った態度をとるようになります。

「あのクラスには負けない」
「うちのクラスのほうが成績がいい」

外向きの顔と内向きの顔、適切に使い分けてこそ成長するということなのです。
家庭での顔と外での顔。
うまく使い分けてこそ、社会で適応できるようになるのです。
外も内も同じなのは危険なのです。