心理学講座110 先天的な行動と後天的な行動
人の行動には先天的な行動と後天的な行動があります。
先天的な行動は出生後に現れます。
しかし、子供が正常に発達するとやがて消失していきます。
ですので、成人して出てくる行動はすべてが後天的な行動といえます。
後天的な行動は学習によります。
私たちはいろいろな行動を身に付けながら成長していくのです。
行動の科学である心理学を考える時はこの学習はとても重要です。
学習を研究する心理学の分野を学習心理学といいます。
学習心理学は学校の勉強を研究する分野と思われがちです。
しかし、実際は私たちがどのように行動を習得していくのかを研究する分野なのです。
心理カウンセリングの技法の中に行動療法というものがあります。
この行動療法は学習心理学を応用した技術です。
ですので、学習心理学を学ぶことが基礎となります。
学習心理学については後ほど取り上げたいと思います。
次回は人が持っている先天的な行動を取り上げたいと思っています。