心理学講座171 反抗期は親離れの合図です
1歳半をすぎると、身近な人の行動をよく観察するようになります。
そして、人の行動を真似するようになります。
その仕草はとてもかわいいものです。
しかし、2歳を過ぎると状況が変わります。
何でも「イヤ!」と言い始めるのです。
否定的な形でjyこしゅちょうをするようになります。
周りとしては戸惑います。
それまで、真似をしてかわいかったのが、いきなり反抗的になるのですから・・・。
この時期を第一次反抗期といいます。
反抗期といいますが、これは正常な発達過程です。
自分という気持ちが芽生えてきたことを示すものです。
自我意識が生まれてきたのです。
そうとわかっていても、なんとかいままでのように従順であって欲しいと願います。
ついつい頭ごなしに押さえつけようとしてしまいます。
しかし、適度に子供の自我意識を満足させるように対応していくことが大切です。
ここを上手く乗り越えていくことで、社会的行動を発達させることができるからです。
「イヤ、イヤ」をするのであれば、自分でやりたいようにやらせてみることも時には大切です。
その子ができる範囲内でやらせてみましょう。
(安全第一はいうまでもありませんが・・・)
このころは、失敗することも大切です。
失敗から学ぶことも多いのです。
先回りして、親がすべてをやってしまうことは避けましょう。
反抗期は親離れの一つです。
それまで、母子一体だったものが母子分離の時期に入ったということです。
この段階を上手く乗り切ることで、こどもの自立心が育って行くのです。
親としては、子供が離れていくことは寂しいかもしれません。
しかし、子供のためにもここは一緒に乗り切っていって欲しいところです。