あなたは、いつ心理カウンセラーになろうと思ったのでしょうか?

私の場合は、病院勤務の時でした。
それまでも、心理カウンセラーは意識していました。
しかし、本格的に意識したのは病院という現場に出た時です。

私は卒業後、がん専門病院へ配属されました。
仕事は忙しく、なかなか患者さんの話を聞くことができません。
話を聞いてしまうと仕事が進まないのです。
患者さんの話を聞いているとサボっていると見られることもしばしばでした。

ある夜勤のとき。
ロビーに一人の方がいらっしゃいました。
暗い中、静かに座っています。
私は気になって声をかけました。
すると・・・

病気に対する不安や今後のことなどを話していただきました。
かなり深刻に悩まれていて、なかなか話を切ることができませんでした。
じっくりと話をきいていると、かなりすっきりされたようでした。
表情もまったく変わりました。
とても感謝されたのですが・・・

時間はかなり経過して、次の巡回の時間になっていました。
そのため、一緒に夜勤をしていた先輩からは厳しい指導を受けました。
話を聞いたために、仕事のしわ寄せがいってしまったからです。
その時、私は思いました。

「がん専門病院なのに、患者さんの話をじっくり聞くことができないのはおかしいのではないか・・・」

また、

「今の職業だと、話を聞くことは難しい。だったら、話を聞くことを専門にする職業につくしかないのではないか・・・」

当時は、心理カウンセリングが現代のように知られている時代ではありませんでした。
病院には、カウンセラーという職種の方がいなかったのです。

これを機に心理カウンセラーになるための勉強を始めたのです。

あなたは心理カウンセリングの勉強をしようと思われたのはいつですか?
そして、いつから心理カウンセリングの勉強をはじめますか?