心理学講座20
行動を研究する学問が心理学です。
しかし、一般的には、心理というと意識と思いやすいですよね。
では、私たちが考えている意識を心理学ではどのようにとらえているのでしょう?
例えば、道ばたに落ちている紐。
紐と思えば、平気で踏んだりすることができます。
しかし、それを蛇と勘違いしたらどうでしょうか?
びっくりして、飛び退いたりするのではないでしょうか?
紐は物理的には同じものです。
しかし、それをどう見るかによって、行動に変化が生まれるのです。
私たちは意識された世界、自分が経験した環境に応じて行動していくのです。
行動を理解するには、その人の経験的世界、意識などを考慮する必要があります。
ですから、心理学では意識は行動を左右する一つの要素と考えているのです。
「心理=意識」とは考えていないのです。