心理学講座26 行動の手がかり

心理学の取り扱う分野は多岐にわたっています。
大きな分類の一つが「行動の手がかり」を研究する分野です。

心理学では「心理とは行動」ととらえています。
その行動は環境の刺激を受けて、人が反応するのです。

環境刺激 → 人 → 行動(反応)

こういった図式になります。
行動の手がかりを研究する分野は環境刺激とその受け取り方を研究する分野です。
心理学では「知覚」や「認知」呼ばれる分野です。
特に、環境刺激の人に対する影響を研究をします。
環境からの刺激が行動にどのような影響を及ぼすかを知ろうとするのです。

例えば、母親に自分の子供の写真を見て貰います。
すると、多くの場合、母親の瞳は大きく見開くという反応が起こります。
このとき、他の子供の写真と比べて瞳の大きさの変化を見ていきます。
子供の写真が環境刺激になるのです。

環境から刺激を受けることで私たちの行動は引き起こされます。
ですので、環境刺激を研究することは心理学にとっても大きなテーマなのです。