心理学は行動の科学です。
人間の行動に関する研究であればすべてが心理学の対象となります。
その一つに臨床心理学があります。
臨床心理学は病気の方をどのようにしたら、回復できるかを研究する分野です。
現代は心の病が増えています。
心の病の改善に利用されることを目的としています。
今後、ますます研究が進むと思います。
ただ、現代の臨床心理学は病気への対応が主になっているような気がします。
「○○障害だから、××という対処をしよう」
どちらかというと西洋医学的な発想です。
一つの疾患には一つの治療法。
その方のおかれている状態や考え方などよりも、状態別に対処することに重きが置かれている感じです。
クライアントさんの状態は個々で異なっています。
病気が同じだからといって同じ対処法では対応を間違ってしまう可能性があります。
病名がついたとたん、対処方法が決められかねません。
そのため、クライアントさんの話を十分に聞くことなく、対応されてしまうことがあります。
臨床心理学は大切な心理学の分野だと思います。
しかし、病名に惑わされないようにすることも大切だと思います。