心理学講座69 成熟と学習の役割

私たちは生まれてから死ぬまで日々、成長し続けています。
後半は、老化という形で身体は衰えていきますが、これも発達の段階です。

特に、幼少期の成長はめざましいものがあります。
日に日に大きくなっていくような感じがあります。
発達の初期では、成熟が主要な役割を果たしています。
まずは、身体的側面の成熟を促すことがポイントです。
そのためには、適切な栄養を与えることが重要です。
発達の段階に応じた栄養を与えることで、適切な成熟を促すことができるのです。

成熟が進むにつれ、行動が複雑になってきます。
そうなってくると学習が主要な役割を果たします。
その時には環境が重要になります。
養育者の働きかけ、住環境、散歩などなど。
適切な刺激を与えていくことが重要です。

身体的活動よりも精神的活動のほうが学習による影響は大きいです。
脳が成熟していく段階で、いかに学習をしていくかがポイントです。
幼少期の体験は精神の基礎を作る大切なものです。

「子供は勝手に育つ」

わけではありません。