心理学講座129 怒りの表現
あなたは怒った時、どいうった態度をとるでしょうか?
かんしゃくを起こしたようになりますか?
それとも喧嘩になってしまうでしょうか?
体はでないけど、口げんかのようになってしまいますか?
じっとこらえるでしょうか?
怒りの表現も人それぞれです。
年齢的に表現の方法が変わっていきます。
3~4歳頃は、かんしゃくを起こしたような表現になります。
かなり激しく怒りを表します。
しかし、その後はこういった態度は少なくなります。
幼児期の終わりの頃にはほとんど見られなくなります。
かんしゃくに変わって出てくるのが喧嘩です。
心身が発達してくるため、怒りを相手に向かって表現できるようになるからです。
なぐったり、蹴ったりする行動や言葉で攻撃するようになるのです。
児童期は集団的な遊びが増えていく時期でもあります。
その上、競争意識や優越感を得たいという感情が強くなる時でもあります。
そのため、けんかが多くなるのです。
喧嘩は悪いことのようですが、発達にとっては有効な面があります。
特に、社会性の発達には欠かすことができません。
仲間との協調することの重要性を学習する機会だからです。
また、社会的な決まりや道徳の基礎を学習する場を与えてくれるからです。
成長するにしたがって、腕力による喧嘩は少なくなります。
それに変わって、言葉による攻撃が出てきます。
口論が多くなってくるのです。
大人になる頃には、怒りを抑えるような行動が見られるようになります。
紛争を抑えて、その場の雰囲気を壊さないようにするためです。
最近では、喧嘩をする子供が少なくなったような気がします。
怒りの感情を抑えるのがうまくなったのかもしれません。
しかし、怒りの感情が内向し、陰湿ないじめになってしまっているのかもしれません。
成長にはその時期、その時期に乗り越えるポイントがあります。
それを経験しないでいると適切な発達がされません。
幼少期は表だって喧嘩するくらいがいいのかもしれません。
あなたは今、どの段階にいますか?