心理学講座107 発達の加速化現象・前傾現象
最近、子供の発達が早くなっていると思いませんか?
テレビでは子役さん達が大活躍です。
「本当に子供?」
そんな子役さん達を見ているとこんな風に感じます。
子供達が年々、早熟になっているような現象を加速現象と呼んだり、前傾と呼んだりします。
こういった現象は第二次世界大戦後に見られます。
同年齢の体型が年々大きくなっているのです。
その他、女子の初潮年齢が早くなっているのも注目です。
初潮年齢が早くなると、将来的に婦人科系の病気になりやすくなる傾向があるといいます。
子宮がん、乳がん、更年期障害などにも影響を与えている可能性があります。
こういった現象は生活習慣の変化が大きな影響を与えています。
特に、食生活の変化は大きいです。
アメリカ型の食事が普及するにつれ、体が大きくなっています。
また、正座の習慣が少なくなってきたことも影響があります。
正座をすることによって足への血流が悪くなり、身長の伸びが悪くなっていたのです。
イスの生活になり、足への負担が軽くなったことも要因となっています。
その上、情報が増えたことも大きいです。
マスコミなどの露出的な情報が脳を刺激します。
その刺激がホルモン分泌を促し、発達を加速化させたり、前傾させたりしているのです。
前傾傾向や加速化傾向はどこまで続くのかわかりません。
子役さん達が活躍するのは好ましいことですが、将来に懸念を持ってしまいます。