心理学講座81 発達は不安定から安定へ進む

子ども発達は著しいですね。
特に、久しぶりにあったりするとすごく成長したことを感じたりすることがあります。

子ども発達は徐々に進みます。
ただ、日々、見ているとそれを見逃してしまいがちです。
ですので、時々会った人のほうがわかったりするのです。

子どもの心身機能は最初は未分化です。
それが、次第に、部分的に分化したものとなっていきます。
つまり、細かいことが徐々にできるようになるということです。

新しいことができるということは、前のことが安定してできるようになるということです。
不安定だったのものが安定してくるのです。
そして、安定したものの上に新しい機能を獲得していくのです。

ある行動の習得が安定します。
するとそれは個別で働くのではありません。
新しいものに対しても働くようになります。

例えば、指先。
指先の機能が獲得できるといろいろなことに応用ができるようになるのです。

・クレヨンを持つ
・箸を使える

などです。

発達は細かいことができるようになる分化の過程でもあります。
一つのことができるようになると、他のことにも応用ができるようになるのです。

このことは何も子どもに限ったことではありません。
大人でも同じです。
基本的なことができるようになるから応用ができるようになるのです。
ですので、最初は基礎を身に付けることが大切です。
学習や仕事なども同じだと思います。

私は心理カウンセリングなども同じだと思います。
ですので、基礎をしっかりと学んでいただきたいと思って、テキストやカリキュラムを作らせていただいています。