心理学講座79 発達は中心から先端へと進む

発達は頭から始まり、足へと進んで行きます。
それともう一つが「中心から先端へ」と進んで行く発達パターンがあります。
身体の中心部が先端よりも先に発達していくのです。

乳児は肩を使えるようになってから、肘を使い始めます。
その後、腕、手首、指という順番でコントロールできるようになっていくのです。
指先を使って細かい作業は乳児には厳しいです。
ですので、指先を使うようなことを要求する時期を検討する必要があります。
まだ、発達していないのにやらせようとしても、難しいのです。

ですが、生活上では細かい作業を望むケースがあります。

「早くやりなさい」

特に、母親が忙しいような時、ついつい子どもに投げかけてしまったりします。
子どもの発達段階に合わせて要求することを考えていかないといけません。
子どもにプレッシャーを与えるだけになる可能性があります。
繰り返し行われていると子どもの自信喪失につながる恐れがあります。

育児中の方は特に、子どもの成長に合わせて対応していくことが望まれます。
子どもは大人のミニチュアではないのですから・・・。