心理学講座78 発達は頭から始まり、足に進む

私たちは生まれてから死ぬまで発達しています。
特に、幼少期の発達は目を見張るものがあります。

発達には基本的な方向があります。
一つは「頭部から尾部へ」という方向です。
これは身体の構造や機能の発達はこういった方向で進んでいきます。
頭から発達し、次に胴体、そして足という順番ですすんでいきます。

赤ちゃんは頭が大きいですよね。
それに比べて手や腕、胴、足が小さいですよね。
これは頭が他の部分より発達していることを示しています。

乳児をうつ伏せに寝かせます。
初期は頭を上げて、頭部を起こすことができます。
その後、胸を上げて頭部を起こすことができるようになります。

生後20週(約5ヶ月)くらいになると、頭や肩の筋肉はコントロールできるようになります。
しかし、胴はコントロールができません。
ですので、自力では座ることができないのです。

その後、胴を支えることができるようになります。
そして、ようやく座ることができるようになるのです。
それから、つかまり立ちができるようになるのです。

このように、発達は頭のほうから足のほうへと進んでいくのです。