心理学講座142 石にも命があると思いますか?

あなたは石にも命があると思いますか?

日本人の感覚は山にも岩にも命が宿っていると考える傾向があります。
これは日本人の古来の考え方です。

ただ、西洋ではこういった考え方をあまりしません。
合理的なので、石にも命があるとは考えにくいのです。
こういったところが、西洋と日本の考え方の違いになると思います。

西洋では、こういった考えをすることを異質と考えるようです。
この無生物なのに生きているように考えることをアミニズムと呼びました。
生物と無生物を区別しないことを指します。

西洋の心理学者ピアジェはこのアミニズムは子供特有のものと捉えました。
幼児はまだ学習が乏しいため、生物と無生物を区別できないと考えたのです。
幼児が人形に話しかけて遊んだりします。
こういったことをアニミズムの現れととらえたのです。

西洋から見ると日本人はアニミズム的な要素を持っていると考えるかもしれません。
それは幼児性の表れであり、成長を促す必要があると考えるのかもしれません。

しかし、日本には日本の独自の文化があっていいのです。
西洋的な考え方がすべてととらえることで、行き詰まってしまうかもしれません。
現代の社会のように・・・。