心理学講座103 身体の発達:リンパ型
 

身体の発達は相互に関連しながら進みます。
しかし、各部分で独自のパターンがあります。

スキャモンという研究者は身体の各部分の発達を4つに分類しました。
出生後の身体の発達から分類したのです。

・リンパ型
・神経型
・一般型
・生殖型

この4つです。

リンパ型は出生後に急速な発達が見られます。
12歳頃には成人のほぼ2倍の大きさになります。
その後、縮小して、20歳頃に成人の大きさに戻ります。
この発達パターンにあてはまるのが、リンパ腺や胸腺、扁桃腺などです。
これらの機能は免疫力の保持・増進です。
病原菌を殺して、身体の健康を保持していきます。

身体の発達が著しい時期は身体が不安定です。
そのため、感染症にかかりやすくなります。
それを防ぐためにリンパ機能が急速に発達するのです。

子供には扁桃腺炎やアデノイド肥大などがよくみられます。
それは、扁桃腺など自体が大きくなっているからです。
通常は成人していくと縮小してくるものです。

扁桃腺炎の予防には、まず口呼吸をさせないことです。
また、ビタミンAやBなどを積極的に摂り、粘膜を強くすることも大切です。
ビタミンCは免疫力を高めるので、意識してとりましょう。

身体は必要があって、リンパ腺などを大きくしているのです。
その年齢によって特徴があることをカウンセラーは知っておく必要があるのです。