エビデンス(科学的根拠)って何でしょう・・・?

エビデンスは、科学的根拠という意味でつかわれますね。
特に、医学では、エビデンスが重視されています。
医療の分野では、ある治療法や薬が特定の病気・症状に効果があると研究結果から結論づけられた結果や科学的根拠のことをエビデンスといいます。

このエビデンスが、意外と問題です。
エビデンスの基本になるのは統計学です。
統計学的に優位であれば、科学的根拠とされます。
しかし、この科学的根拠があやしいものがたくさんあります。
統計学的に、おかしなことがまかり通っているのです。

例えば、人間ドック。
人間ドックで異常なしだったのは、5.6%だったそうです。
これは、人間ドック学会が2015年に発表しました。
この数字を見て、それだけ異常な人が多いと思われるかもしれません。
しかし、本当にそうなのでしょうか?

統計学的に考えると、これは大きな問題です。
人間ドックは、病気の自覚症状がない方々が受けるものです。
ですので、本来、異常なしがこれだけ少ないのはおかしいのです。
つまり、前提となっている基準値に問題がある可能性が高いのです。
科学的根拠に基づかない基準になっているのです。

日本人は、どうもこういった数字を出されると弱いです。
また、お上がいうことは正しいと思いやすいです。
「検査データの基準値は、お偉い先生方が決めているので、間違いはない」
なんて、疑いもしないのです。

人間ドックはエビデンスに基づくものではありません。
病気の人を増やすために操作された基準値なのです。
エビデンス自体がとても怪しいのです。