SSRIという抗うつ剤を知っていますか・・・?
SSRI。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬といいます。
選択的にセロトニンだけの再取り込みをさせない薬です。
セロトニンは神経伝達物質の一つです。
神経は、例えるなら、鉄道の線路のようなもの。
レールの上を情報が伝わっていく仕組みです。
レールはレールとレールの間に隙間があります。
電車に乗ると、「ガタン・ゴトン」と音がなるのです。
これは、隙間を通る時の音です。
神経も同じで、神経と神経のレールの間は隙間があります。
その隙間の伝達をするものが神経伝達物質です。
神経伝達物質は、神経と神経を繋ぐ働きがあります。
その神経伝達物質のセロトニンが不足すると神経と神経のつながりが悪くなります。
頭で考えたことが、つながらなくなるのです。
身体を動かそうと思っても、つながっていないので、だるかったり、重かったりしてしまいます。
そこで登場したのがSSRIです。
もともと神経伝達物質のセロトニンは、情報を渡したら、また元の神経の末端に戻ります。
そして、次の情報を舞っているのです。
いうなれば、タクシーのようなもの。
情報という乗客を乗せて、目的地に着いたら、また駅に戻ってきます。
そして、次の情報を待つのです。
この戻ってくる状態が再取り込みという状態です。
その再取り込みを阻害して、いつでも動いているようにしているのがSSRIなのです。
確かに、SSRIを使うとセロトニンは戻らず、働きます。
ですので、うつ状態が一時的に回復するかもしれません。
しかし、SSRIはセロトニンを増やしているわけではありません。
同じセロトニンを働かせているに過ぎないのです。
タクシーの運転手さんに休まず働かせているような状態です。
いずれ、破綻が来てしまいます。
SSRIを服用していると、効果が薄くなったり、効果がなくなったりすることがあるのはこのためです。
「セロトニンの量を増やします」
SSRIはこのように解説されていますが、違うのです。
一件、増えているように見えていますが、同じセロトニンをより働かせて、増えているように見せているだけなのです。
このことを知らないと、うつ状態が悪化してしまう可能性があります。
SSRIを服用して改善するのであれば、その方はセロトニン不足型のうつといえます。
もし、服用しても改善しないのであれば、違うタイプのうつといえます。
うつ状態でSSRIを服用している方。
あなたは、どちらのタイプでしょうか・・・?
- 投稿タグ
- ストレスケアコース